12月 10日 前立腺肥大症について
本日は前立腺肥大症についてお話します。
前立腺肥大症の頻度は年齢ともに高くなり30歳代頃から始まり70-80歳までに80-90%の頻度まで上昇します。原因ははっきりしていませんが男性ホルモンのバランスの変化が一つの原因と考えられています。
前立腺肥大症の症状は主に蓄尿症状、排尿症状に大別されます。
「排尿症状」は尿の勢いが弱い、尿が出始めるまでに時間がかかる、尿が分かれる、排尿の途中で尿が途切れる、尿をするときに力まなければならない」などの症状です。
「蓄尿症状」は頻尿、尿意切迫感(尿の我慢が効かない)、切迫性尿失禁(我慢が効かず漏れてしまう)などの症状です。
診断は主に問診、超音波検査(前立腺サイズ測定、残尿測定)、尿検査、PSA検査(前立腺癌マーカー)などで行います。
話はそれますが前立腺肥大症が悪化すると前立腺癌になるということはありません。全く別の疾患と考えて頂いて構いません。前立腺の検査をされたことがない方の中で一定の率で癌の疑いが高い方がいますので当院ではPSAも検査しています。
前立腺肥大症は慢性疾患で進行が緩徐なので自覚症状が乏しい場合もあります。
当院では超音波検査器、尿流測定器などを用いて前立腺肥大症の診断を正確に行います。特に尿流測定については通常のトイレと同じように排尿してするだけで尿量、尿流が測定できる写真の装置を導入しています。座位で排尿して頂けると正確性が高まります。
再度、話がそれますが男性が立位で洋式便器に排尿した場合に尿がどれくらい飛散するか動画で参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=5vOVUpY_tDE
衛生的にも問題があります。
当院では前立腺肥大症の診断を正確に行ってまいります。
桜新町・用賀エリアの泌尿器科専門診療は当院にお任せください。
せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願いいたします。