2月 19日 睡眠時無呼吸症候群(SAS)について
本日は睡眠時無呼吸症候群のお話です。泌尿器科で睡眠時無呼吸(?)と思われると思います。
なぜ泌尿器科で睡眠時無呼吸症候群(SAS)の話をするかご説明いたします。
睡眠時無呼吸症候群といえば高血圧、脳卒中、心筋梗塞、様々な生活習慣病のリスク、日中傾眠による交通事故のなどのリスクになるのはよく知られております。
睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、様々な合併症を起こす病気です。成人男性の約3~7%、女性の約2~5%にみられます。男性では40歳~50歳代が半数以上を占める一方で、女性では閉経後に増加します。空気の通り道が睡眠中に閉塞(狭窄)することが原因です。睡眠中、平均して1時間に5回以上、それぞれ10秒以上呼吸が止まる場合は、この疾患の可能性があります
泌尿器科領域に関しては睡眠が障害され結果的に夜間頻尿となるリスクがあります。睡眠時無呼吸の自覚は乏しいので実際は夜間頻尿を訴え外来に来ます。夜間頻尿に対し泌尿器系の各種薬物治療を行っても全く改善せず睡眠時無呼吸の治療をするとピタッと改善ケースがよくあります。院長はこのような症例を数多く見てきました。またED(勃起不全)のリスクになる事も示唆されています。
夜間に頻尿があるとお体が悪い方はトイレに行く途中に転倒し骨折します。骨折し入院すると認知機能が低下し生活の質、ADL(日常生活動作)が著しく低下します。
一時期TV番組で水分をたくさん摂ると血液がサラサラになり脳梗塞の予防になるとデタラメが喧伝されたこともあります。医学的にもこのような効果はないと実証されています。実際に血液がさらさらになることはなくむしろ夜間頻尿や転倒リスクが高まるだけです。このような事実は蔑ろにされ、未だに夜間の積極的飲水指導をしているところさえあります
最近では検査器も簡便化され簡単に検査が行えます。睡眠時無呼吸と診断された場合には治療に進む事になります。簡単にできるチェックシート(クリックでリンク先に遷移します。)がありますのでご参照ください。
当院は泌尿器科専門医のクリニックですが、従来の一般内科的アプローチとは異なる形で生活の質を保つ、全身的な健康管理に取り組んでいます。泌尿器科専門医ならではアプローチで皆様の健康管理に貢献したいと考えています。
夜間頻尿やいびきがひどい場合でお困り方は是非当院に一度ご相談下さい。
泌尿器科専門的診断は当然ですが睡眠時無呼吸の可能性も考慮し診察させて頂きます。
桜新町・用賀・駒沢エリアの泌尿器科専門診療は当院にお任せください。
せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願いいたします。