2月 02日 過活動膀胱(ボツリヌス療法)について
過活動膀胱(OAB:Over Active Bladder)は尿の回数が多い(頻尿)、尿の我慢が効きにくい(尿意切迫感)、我慢が効かず漏れてしまう(切迫性尿失禁)などの症状を特徴とする疾患です。ガンの様に生命に直接関わる疾患ではありませんが生活の質(QOL)を著しく低下させる疾患です。40歳以上の方の8人に1人がこの疾患を有するといわれています。
治療としては行動療法、薬物療法が中心です。薬物療法は最近とても進歩し進んでいます。しかしながら3か月以上の内服薬治療でも効果が得られにくい難治性(治療抵抗性)の過活動膀胱が存在します。
難治性過活動膀胱に対しては2020年4月からボツリヌス療法というボツリヌストキシンを内視鏡で直接膀胱粘膜に注入する治療が保険治療として認可されました。欧米では20年ほど前から行われており治療効果が科学的にも証明されている治療です。(エビデンスがある治療です。)美容皮膚科などで皺伸ばしに使うボトックスと同一の薬品です。
本治療は専門講習を修了した日本泌尿器科学会の泌尿器科専門医のみが行う事ができます。当院では認可当初からいち早く本治療を行っており、非治験施設では保険診療として日本国内で1番最初に開始し、全例で合併症無く安全に施行し現在では国内医療機関の中で屈指の症例数になるまでに至っています。このため先日、院長が全国の泌尿器科医向けに講演を行わせて頂きました。
当院では局所麻酔で日帰り(所要時間1時間程度、処置自体は5分程度)で施行可能で、負担の少ない軟性膀胱鏡を用いて治療を行っています。尚、男性の場合には前立腺肥大症の治療を優先します。
他院で治療を受けているがよくならないなどのお悩みがあれば是非当院に一度ご相談下さい。症状や程度に応じた最善の治療を専門医の立場からご提案いたします。
当院は完全男女別待合室ですので女性の方がご安心して受診できる環境を整えています。
せたがや泌尿器腎クリニックは皆様の生活の質を下げる泌尿器疾患から症状をコントロールし健康な毎日を送れるようお手伝いすべく日々研鑽しております。また、当院では感染対策を徹底していますのでコロナ感染症の影響はなく診療を行っていますまた、スタッフ全員がコロナワクチン3回目接種を済ませておりますのでご安心ください。
当院は桜新町・用賀・駒沢エリアで唯一の泌尿器科専門医のクリニックです。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。