「尿」と尿検査について

「尿」と尿検査について

今回は「尿」と尿検査についてお話ししたいと思います。
皆様は健康診断や内科の受診等で尿検査を提出する機会はあったにも関わらずその意義や細かい検査の内容などについて説明を聞く機会は少ない事かと思いますので尿検査でどのような事は分かるかご説明いたします。
 
尿は摂取した不要物を腎臓でろ過し体外に排出されたものです。ですから腎臓の機能が低下したり、尿路(腎臓、膀胱などの尿の通り道)に感染や出血があるとその異常が尿に反映されます。尿は健康状態のバロメーターとも言えます。
 
一般的には尿検査は尿定性、尿沈渣に大別されます。前者は検査用のテープを尿に浸しその反応を見ることによって尿の検査をするものです。実際には尿潜血、尿たんぱく、尿糖、尿pH、尿比重などが検査項目です。
尿沈渣は尿を遠心分離し沈殿した尿検体を顕微鏡で検鏡し検査視野あたりにどれくらい赤血球や白血球などの細胞があるか確認する検査です。実際の臨床現場では両者を組み合わせて検査の精度の上げるように努めています。しかしながら自治体や企業の健診などでは予算、マンパワー、医療機器の都合から尿定性のみ行われている事が多いのが実情です。特に尿潜血に関しては採尿条件や常用している内服薬などの影響が出る場合があり偽陽性(異常がないのに異常と結果が出る)が多く存在します。採尿時に中間尿(出始めは採らずにその後の尿を採尿する)で採尿されていないこともありそれも結果に影響することもありますが実際の現場ではこれらの検査を用いて尿中に感染や出血があるかなどの検索し必要な検査を考慮していく事となります。
 
当院でも尿定性検査、尿沈渣を併用し診断の精度を高めるように努めています。特に尿沈渣に関しては通常20-30分かかる時間を約70秒で結果が出て、かつ精度が高い写真の最新尿沈渣機械を導入しています。(遠心が不要です!)通常、尿検査の各項目について細かくお話しするのは時間の制約上難しい場合がありますが当院では検査時間を短縮しなるべく細かくご説明する時間に充てるよう工夫しています。
 
泌尿器科専門医は「尿」に関しては専門的な知識、診療経験があります。お困りの事があれば些細な事でもお気軽にご相談下さい。女性の方も安心して受診して頂けるよう当院では待合室、トイレ、診察室を完全に男女別にしております。
 
桜新町・用賀エリアの泌尿器科専門診療は当院にお任せください。
せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。