Author: keisuke@setagaya-uro.jp

泌尿器科について 「泌尿器科」と聞くと皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか。あまり馴染みがないかと思いますので今回お話しできればと思います。 泌尿器科は尿路の臓器、男性生殖器の診療を担当する科です。 尿路とはその名の通り尿の通り道の事で腎臓、尿管、膀胱、前立腺(男性のみ)に発生する疾患を担当します。対象となる疾患は幅広く、悪性腫瘍(腎臓がん、膀胱がん、尿管がん、腎盂がん、精巣がん)、尿路結石症、排尿障害(尿漏れなど)、性機能障害、尿路感染症、性腺機能不全、内分泌異常、小児夜尿症などと多岐にわたります。特に泌尿器科の特徴の一つが診断から治療でワンストップで行う事です。例えば内科で大腸がんと診断され手術が必要となった場合に内科から外科に依頼する事となりますがその際に担当科が代わり主治医も交代する場合が多いです。泌尿器科ではそのようなことは無く診断から治療まで一貫して責任をもって担当します。院長が泌尿器科を選択した理由の一つでもあります。 また、歴史的に見ても最新の医療技術が泌尿器科から導入させることが多く、ロボット支援施手術(ダビンチ手術)も他診療科に先駆けて本邦で保険診療が承認されました。世界で初めての内視鏡は膀胱内視鏡です。 しかしながら泌尿器科というと男性の患者さんが受診する診療科というイメージが強く存在しています。今までの診療経験から必ずしもそういう事は無く、むしろそういったマイナスイメージで受診できずに悩まれている女性患者さんが多くいらっしゃいます。 このような経験から当院では女性やお子様の方が安心して受診できるよう待合室を分け皆様が受診しやすい環境の整備に配慮しております。更には今までの最新の診療経験を活かし様々な泌尿器科疾患に対応しています。入院や手術が必要な場合には近隣の医療機関と緊密に連携し対応しています。   泌尿科専門医の資格を有する医師は全国で7000人程しかおらず、そのほとんどが大学病院や地域の総合病院です。特に桜新町・用賀・駒沢エリアでは当院は唯一の泌尿器科専門医のクリニックです。泌尿器疾患は生活の質(QOL)著しく下げる多くの疾患があります。ちょっとしたお悩みでも構いませんので是非当院にご相談下さい。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。...

急性膀胱炎は女性に頻発する尿路感染症です。 典型的には排尿時痛、急な頻尿、残尿感、血尿、下腹部痛などの症状を呈します。   膀胱炎のみでは発熱する事はほとんどありませんが治療せずに放置すると腎臓まで炎症が波及し腎盂腎炎になってしまう場合があります。腎盂腎炎になると感染した腎臓側の腰痛と39-40℃の高熱を呈し、場合によっては入院治療が必要となる場合があります。 排尿を我慢しすぎる、下腹部の冷え、疲労などが膀胱炎を発症するリスクになります。ほとんどが大腸菌が原因となる事が多いのですが最近では薬剤耐性菌が原因となっていることも多く尿検査、細菌検査などを行い正確に診断し治療する事が求められます。 当院では最新の尿検査機器を使用し耐性菌を念頭に治療を行っております。待合室を男女別としていますので女性の方が安心して受診できる環境を整えております。当院は桜新町・用賀・駒沢エリアで唯一の泌尿器科専門医のクリニックです。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。            ...

過活動膀胱は尿の回数が多い(頻尿)、尿の我慢が効きにくい(尿意切迫感)、我慢が効かず漏れてしまう(切迫性尿失禁)などの症状を呈する疾患です。ガンの様に生命に直接関わる疾患ではありませんが生活の質(QOL)を著しく下げる疾患です。 治療としては行動療法、薬物療法を中心に行っていきますが、薬物療法は最近とても進歩し進んでいますが、内服薬でも効果が得られにくい難治性の過活動膀胱が存在します。 難治性過活動膀胱に対しては今年の2月からボツリヌス療法というボツリヌストキシンを内視鏡で直接膀胱粘膜に注入する治療が保険治療として認可されました。欧米では20年ほど前から行われており治療効果が科学的にも証明されている治療です。(エビデンスがある治療です。) 本治療は専門講習を修了した学会認定の泌尿器科専門医のみが行う事ができます。当院では認可当初からいち早く本治療を行っており、非治験施設では保険診療として日本国内で1番最初に開始し、全例で合併症無く安全に施行しています。 総合病院などでは入院の上、行っているケースがほとんどですが当院では局所麻酔で日帰り(所要時間1時間程度)で施行可能で、負担の少ない軟性膀胱鏡を用いて治療を行っています。 頻尿でお悩みの方、他院にて治療中でボツリヌス療法の話を聞いてみたいなど当院では承っております。症状や程度に応じた最善の治療を専門医の立場から提案していますのでどうぞお気軽にご相談下さい。当院は男女別待合室ですので女性の方も安心して受診できる環境を整えています。 せたがや泌尿器腎クリニックは皆様の生活の質を下げる泌尿器疾患から症状をコントロール、治療し健康な毎日を送れるようお手伝いすべく日々研鑽しております。また、当院では感染対策を徹底していますのでコロナ感染症の影響はなく診療を行っています。 当院は桜新町・用賀・駒沢エリアで唯一の泌尿器科専門医のクリニックです。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。   ...

生活の質(QOL;Quality of Life)を下げる症状の一つとして夜間頻尿があります。 定義上は入眠して覚醒するまでの間に1回以上トイレのために起きるのが夜間頻尿と定義されます。 夜間頻尿の原因となる疾患は前立腺肥大症、過活動膀胱、睡眠時無呼吸症候群、膀胱結石など様々です。夜間頻尿があると睡眠が障害されますので睡眠が不十分となり日中の眠気やパフォーマンス低下につながります。特に高齢でお体が悪い方は夜間のトイレの際に転倒し骨折するリスクがあります。血液がサラサラになると過剰な水分摂取を促され多尿となり結果的に夜間頻尿となるケースも存在します。飲水で血液がサラサラになる事はないのは科学的に証明されていますので夜間の過剰な水分摂取は控えましょう。 当院では最新機器による尿検査、超音波検査などを駆使して夜間頻尿の原因となる疾患を特定し泌尿器科専門医として治療しております。治療薬についても日々進化しており効果が高く副作用の少ない薬も開発されています。睡眠時無呼吸症候群の検査や治療も行っています。 夜間頻尿でお困りの方、お悩みの方は是非当院にご相談下さい。適切に診断し治療を行っていきます。当院は桜新町・用賀・駒沢エリアで唯一の泌尿科専門医のクリニックです。 せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。   ...

今回は男性特有の臓器である前立腺に発症する慢性前立腺炎についてお話します。 前立腺炎はアメリカ国立衛生研究所(NIH)の分類で4つの型の分類されており慢性前立腺炎として様々な症状の原因となるのはカテゴリーⅢになります。   症状は頻尿、残尿感、足の付け根(鼠径部)の痛み・不快感、精巣痛・不快感、陰嚢と肛門の間(会陰部、えいんぶ)の痛み、下腹部不快感、精液に血が混じるなど様々です。 長時間のデスクワークや運転、飲酒、下腹部の冷えなど原因となると考えられています。 働き盛りの比較的若めの年代に発症するのも特徴です。   コロナ禍の中で在宅勤務、テレワークとなった状況下で急増していると感じている疾患でもあります。お心当たりがある方は是非セルフチェックを行ってみてください。 http://cpcpps.jp/chronic_prostatitis/   当院では泌尿器科専門医として慢性前立腺炎の診療を行っています。慢性前立腺炎の症状でも前立腺がん、膀胱がんなど見逃してはいけない疾患の鑑別も必要になりますのでお悩みや症状がある方は是非当院にご相談下さい。泌尿器科専門医として適切に診断し治療して参ります。   当院は桜新町・用賀・駒沢エリアの唯一の泌尿科専門のクリニックです。 せたがや泌尿器腎クリニックをよろしく致します。   ...

当院のロゴについて時々ご質問を頂くので今回はロゴについてお話いたします。ご存じの通り当院は泌尿器科専門のクリニックです。泌尿器科が担当する領域は腎臓や膀胱、前立腺などの骨盤臓器です。これらを意識し温かみのあるロゴを作るコンセプトで作成しました。 ロゴの上にある二つの〇は両側の腎臓をイメージしています。その下は骨盤と膀胱のイメージでハートの形に近づけ温かみを感じられるように意識しています。その構成で泌尿器科のイメージカラーである青色を主体に作成して頂きました。私自身もとても気に入っていますのでクリニックの封筒や名刺などにも印刷し活用しています。   診療についても院長、スタッフ全員で思いやりのある診療、対応を心掛けています。泌尿器関係でのお悩み事があれば些細な事でも遠慮なくご相談下さい。待合室を男女別としていますので女性やお子様も受診しやすい環境づくりを意識しています。 当院は桜新町・用賀・駒沢エリアの唯一の泌尿器科専門医のクリニックです。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。 ...

前立腺がんは男性特有の疾患です。膀胱の出口にあり尿道を取り囲むように存在しています。膀胱に前に存在(立っている)するので前立腺と言われています。英語ではprostateといいます。前立腺肥大が起きると尿の調子が悪化するのはこのためです。   PSA(Prostate Specific Antigen、前立腺特異抗原)という腫瘍マーカーで前立腺がんの可能性を判断していきます。一般的は4.0という数値が境界と考えられていますが前立腺肥大、炎症などでも上昇する事があり境界を越えてもがんの可能性が高いかどうか専門的な判断が必要となります。   前立腺がんと診断される男性は10万人当たり117人程度で男性では胃がん、大腸がん、肺がんについで4番目に罹患率が高いがんです。前立腺がんの中には進行が遅くがんと診断されても寿命に影響しないがんも存在しますが、進行した場合にはリンパ節、骨、肝臓、などに転移する事があります。 治療に関して薬物療法、化学療法(抗がん剤)、手術療法、放射線療法と手段は多岐に渡り最近のがん治療の中でも進歩が著しい分野の一つです。   世田谷区では60歳以上の男性では生涯に一度だけ自己負担額600円で前立腺がん検診を受ける事が可能で当院でも受託しています。検診結果につきましても泌尿器科専門医として専門的な知見からアドバイス致します。自身のご健康のために、お手元に受診券がある方は是非受診をご検討ください。   院長は今まで最新の前立腺がんの診断、治療に関わって参りましたので前立腺がんと診断され治療方法に迷われている方、他院で治療されその後のフォローアップをご希望される方など、様々なご相談に乗ることも可能です。手術、放射線治療などをご希望される場合でも治療については近隣の医療機関と緊密に連携していますのでご安心ください。   当院は桜新町、用賀。駒沢エリアの唯一の泌尿器科専門医のクリニックです。 地域の皆様の健康管理にお役に立てるよう日々知識をアップデートしております。 せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。...

梅雨に入りじめじめとした日が続いていますが体調を崩していたりなどしていないでしょうか。 当院では疲労回復、体力低下、二日酔い等の対策のビタミン・ニンニク注射を自費診療で行っています。これからの暑い時期の本番に備え通常3000円(税別)で行っているのを7月末までの期間限定でワンコイン500円(税込)で治療を受ける事ができます。 暑さが本番となる時期の体調管理に是非お役立てください。 尚、期間限定のためリカバリチェアの使用はできません。ご了承ください。 ご不明点などあればクリニックにお問い合わせください。 せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。...

昭和54年(1979年)4月1日以前の出生の男性の方は定期予防接種で風疹予防接種を受けていません。 そのため各自治体の補助で風疹の抗体検査を受けられるようになっています。世田谷区でも同様で「昭和37年(1962年)4月2日から昭和54年(1979年)4月1日生」の男性は無料で風疹抗体検査が受けられます。当院は世田谷区の検査を受託している医療機関ですのでクーポンを持参頂ければ無料で風疹抗体検査を受けることができます。有効期限令和2年(2020年)3月末までのクーポンが令和3年(2021年)3月末まで延長されています。 妊娠初期の妊婦の方が風疹に感染すると風疹ウイルスが胎児に感染し、出生児に心疾患、難聴、白内障等を起こしてしまう事があります(先天性風疹症候群)。風疹の感染を防ぐには、予防接種を受け、抗体をつけておく事が大切です。 クーポンがお手元にある方、または条件に該当する方は大切なご家族のために是非抗体検査を受ける事をお勧めします。結果、抗体が無い場合には予防接種も補助を受け接種する事ができます。 またクーポンをお持ちでブライダルチェックをご希望の方は風疹抗体検査を公費負担で行う事でブライダルチェックを減免価格で受ける事が可能です。 予約取得は当院ホームページの風疹抗体検査外来から予約取得が可能です。詳細は当院へお問い合わせください。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。...

みなさんは尿路結石に関してどのようなイメージをお持ちでしょうか。 尿路結石というと突如、腰や脇腹が痛くなり、のたうちまわるような激しい痛みを引き起こす病気と思われている事と思います。尿路とは腎臓、尿管、膀胱、尿道と尿の通り道の総称でありそこに存在する結石が尿路結石となります。その中でも激しい痛みを引き起こすものが尿管結石です。   どれくらいの方が尿管結石にかかるというと、少し古い資料ですが日本人では2005年の調査では10万人に134人程度で、年々増加しています。尿路結石が増加している要因としては肥満や生活習慣病の悪化、遺伝的な素因が大きく影響しています。時に副甲状腺という臓器の機能が活発になりすぎて結石の形成の原因となることもあります。  男性の病気と思われている事が多く、確かに男性:女性が2.4:1と女性に比して男性の方が女性よりも2倍以上多いのですが決して男性だけの病気ではありません。  水分が不足しがちな暑い時期に多く発症する傾向があります。 尿路結石の約80%がカルシウム結石(シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウムなど)で他には痛風の原因となる尿酸が結石の原因となります。 予防法は水分やカルシウムをしっかり摂取すること、シュウ酸を含む食物(ほうれん草、紅茶、コーヒー、抹茶、チョコレートなど)を控える事となります。  尿管結石の最大の問題は痛みです。誘引なく突如として腰背部の激しい痛みや血尿、時に嘔気・嘔吐などの症状を引き起こします。結石が尿管内に落下し、尿の流れが障害され腎臓に逆流し、腎臓内の圧が高まることが原因と考えられています。 尿管結石を発症した場合にはとにかく第一に痛みに対する対処が一番なので鎮痛剤を使用して治療していくこととなります。時に、感染を併発したりして抗生剤治療や処置が必要なことがあります。尿管結石が原因と思われる症状があればまず医療機関を受診してください。あまり大きくないサイズは対症療法で排石を待つ事になりますが排石が期待できない場合は治療を考慮することになります。  過去には尿管結石に対してはお腹や腰を切って石を取り出したりする手術を行っていましたが、現在ではほとんどの結石が体外衝撃波(ESWL)や内視鏡手術で、体を切らずに治療可能です。特にレーザー内視鏡手術が可能となってからは今まで難しかった腎臓内結石の内視鏡治療を行うことが可能となりました。院長は今までに数多くの尿路結石症の最先端の治療に関わってきましたので全てに治療手段について把握しています。  当院で手術を行う事はできませんが、近隣医療機関と緊密に連携し適切な治療手段をご提案致します。病院によっては院長が連携医療機関に赴いて直接手術を行います。 尿路結石症についてお悩みの方、心配の方、症状がある方は当院にご相談頂けたら幸いです。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。...