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前立腺がんは男性特有の疾患です。膀胱の出口にあり尿道を取り囲むように存在しています。膀胱の前に存在(立っている)するので前立腺と言われています。英語ではprostateといいます。前立腺肥大が起きると尿の調子が悪化するのはこのためです。ちなみに前立腺肥大があっても前立腺がんのリスクが悪化するわけではありません。 PSA(Prostate Specific Antigen:前立腺特異抗原)という腫瘍マーカーで前立腺がんの可能性を判断していきます。一般的は4.0という数値が境界と考えられていますが前立腺肥大、炎症などでも上昇する事があり境界を越えてもがんの可能性が高いかどうかは専門的な判断が必要となります。人間ドック等では専門的な判断が加わらないために4.0と超えた場合には無条件に泌尿器科専門医を受診するよう指示されます。 特にPSAは経時的な数値の変動や前立腺の大きさなども合わせて観察するのが大切であり厳密には4.0以下だから絶対に問題ないというわけではありません。また、前立腺がんの初期は症状が乏しいためPSAの定期的な確認が大切です。 前立腺がんと診断される男性は10万人当たり117人程度で男性では胃がん、大腸がん、肺がんについで4番目に罹患率が高いがんです。前立腺がんの中には進行が遅くがんと診断されても寿命に影響しないがんも存在しますが、進行した場合にはリンパ節、骨、肝臓などに転移する事があります。 一般的には前立腺がんは進行が遅いがんと認識されているのは悪性度が低いがんが他のがん種よりも割合が高いからそのように考えられています。なので前立腺がん=進行が遅いというわけでは決してありません。 治療に関して薬物療法、化学療法(抗がん剤)、手術療法、放射線療法と手段は多岐に渡り最近のがん治療の中でも進歩が著しい分野の一つです。病勢に応じて適切な治療を泌尿器科専門医として判断していく事になります。 特に、現在では様々な分野で適応が拡大しているロボット支援内視鏡手術は前立腺がんに対する手術が本邦初の保険診療が認められた手術でもあります。人類初の内視鏡が膀胱内視鏡であったことを考えると泌尿器科診療は常に時代の最先端を走っています。 院長は今まで最新の前立腺がんの診断や治療に関わって参りましたので前立腺がんと診断され治療方法に迷われている方、他院で治療されその後のフォローアップをご希望される方、前立腺がんが心配な方など様々なご相談に乗ることも可能です。手術、放射線治療などをご希望される場合でも治療については近隣の医療機関や大学病院と緊密に連携していますのでご安心ください。 当院は桜新町、用賀、駒沢エリアの数少ない泌尿器科専門医のクリニックです。地域の皆様の健康管理にお役に立てるよう日々知識をアップデートしております。また、当院は感染対策を徹底しておりスタッフ全員がコロナワクチン接種を3回終了し、抗体がある事を確認していますので、ご安心してご来院下さい。なお、ご来院の際にはマスク着用、アルコール消毒等の感染対策にご協力ください。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。   ...

当院を含む保険医療機関は厚生労働省が定める診療報酬の定めに従って診療をおこなっております。全ての医療行為に厚生労働省が定める価格(診療報酬)が設定されておりそれを元に診療費用を算出致します。毎年4月に改訂され2年に1度、大改訂があり今年はその年に該当します。 尚、2022年4月から適応となる男性不妊症の保険治療ですが当院では厚生労働省が定める診療体制を確保できない事から大変申し訳ありませんが行う予定はありませんのでご了承ください。 今年の4月1日より改定されるため3月以前と同じ診療行為でもお支払い頂く金額が変動する場合はございますので、ご了承ください。よろしくお願い致します。   ...

尿路感染症はその名の通り尿路に発症する細菌感染症です。尿路とは腎臓、尿管、膀胱、尿道、(男性の場合は前立腺、精巣上体を含む)の総称です。主に急性で発症し発熱、腰背部痛、排尿時痛などの症状をきたします。尿路結石症、排尿障害、尿路奇形など尿路に何かしらの異常があり発症する尿路感染症を複雑性尿路感染症といい、尿路に異常がなく発症してくる尿路感染症を単純性尿路感染症と分類します。 女性の場合には急性膀胱炎から急性腎盂腎炎(じんうじんえん)を発症する事が多く、症状としては感染した側(腎臓は左右二つあります。)の腰背部痛と高熱を呈します。なので、膀胱炎を発症した場合にはなるべく早く診断、治療するのが大切です。 男性の場合には排尿時痛、発熱を症状とした急性前立腺炎を発症する事があり、それに関連して急性精巣上体炎を発症する事があります。陰嚢の腫れ・痛みや発熱症状を呈する事があります。尿道炎は性感染症として発症する場合がほとんどです。 尿路結石など原因がある複雑性尿路感染症ではドレナージ(感染している尿を排出)する処置・手術が必要となる事があり、単純性と複雑性の見極めが非常に大切です。特に、糖尿病などの基礎疾患がある方は重症化しやすいのが知られており重症化した場合には敗血症に至り生命の危機に瀕する場合もあります。 最近では尿路感染症の原因菌で抗生物質への耐性を示す耐性菌が問題視されており適切な抗菌薬治療が求められています。 院長は泌尿器科専門医以外にも感染症専門資格である抗菌化学療法認定医・インフェクションコントロールドクター(ICD)の資格も有しており、今まで数多くの尿路感染症治療に携わって参りました。当院では尿検査、尿培養検査、エコー検査などを駆使し適切な尿路感染症治療を行うよう心がけています。複雑性尿路感染症で入院が必要な場合には近隣の協力医療機関と連携を取りしっかりと対応いたします。 当院は桜新町・用賀・駒沢エリアで数少ないの泌尿器科専門医のクリニックです。院長以下スタッフ全員がコロナワクチン3回目接種を済ませており紫外線殺ウイルス装置を設置するなど最大限の感染対策を行っております。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。   ...

男性特有の臓器の一つに前立腺があります。膀胱の前に立っているように存在するために前立腺(英語ではProstate)といいます。前立腺は膀胱の出口で尿道を取り囲むように存在しています。そのため肥大が進行すると尿道を圧迫し尿勢低下、頻尿、排尿困難などの症状と引き起こします。重症のケースでは尿閉状態(尿が膀胱内に溜まっているにも関わらず排出できない)に至り、更には腎不全になる場合もあります。 前立腺肥大は加齢現象であり男性であれば避けて通れません。院長も男性である以上、前立腺肥大症で将来的に悩む可能性が勿論あります。ただ肥大が起きても症状が無い場合もありますので、肥大がありその症状で生活の質(QOL)下がる場合に前立腺肥大「症」と考えます。   診断には国際前立腺スコア(IPSS)、超音波検査、尿流測定検査などを用いて診断していきます。前立腺肥大が進行すると前立腺がんになると勘違いされる方が少なからずいらっしゃいますが肥大の進行で前立腺がんになる事はありません。ただ、前立腺肥大の中に一定の割合で前立腺がんが潜んでいますので当院では前立腺がんのマーカー(PSA)の検査も併せてご提案しています。PSAは一般的には4.0を超えると注意が必要とされていますが、経時的な変化や前立腺肥大の程度、年齢を考慮し専門的に判断する必要があります。 前立腺肥大症は主に薬物療法で治療していきます。薬物療法を行ったにもかかわらず症状の改善が乏しい、前述のように尿閉状態に至る、排尿困難が重症なケースには手術を検討する事になります。最近ではほとんどが経尿道的手術(尿道から内視鏡を挿入し手術する)する事が一般的です。従来の電気メスで切除する方法やレーザーで前立腺肥大部をくりぬく手術などが行われます。加齢現象なので治すというよりかは治療で症状のコントロールをつけて上手く付き合っていくというのが正しい表現といえるでしょう。 手術が必要なケースでは連携している近隣の医療機関に紹介させて頂いています。病院によっては院長が直接、協力医療機関に赴き手術を行っています。 当院では前立腺肥大症を適切に診断するよう最新診断機器を導入しています。特に尿流検査に関しては写真の様に一見、通常のトイレですが尿流を測定できる機械を導入しています。いつも通りに排尿して頂くだけで尿の勢いが測定できます。   頻尿や尿勢低下など排尿についてお困りの方は是非、当院にご相談下さい。泌尿器科専門医の立場から適切に診断しサポートさせて頂きます。 せたがや泌尿器腎クリニックは皆様の生活の質を下げる泌尿器疾患から症状をコントロールし健康な毎日を送れるようお手伝いすべく日々研鑽しております。また、当院では感染対策を徹底していますのでコロナ感染症の影響はなく診療を行っていますまた、スタッフ全員がコロナワクチン3回目接種を済ませておりますのでご安心ください。 当院は桜新町・用賀・駒沢エリアで数少ない泌尿器科専門医のクリニックです。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します...

過活動膀胱(OAB:Over Active  Bladder)は尿の回数が多い(頻尿)、尿の我慢が効きにくい(尿意切迫感)、我慢が効かず漏れてしまう(切迫性尿失禁)などの症状を特徴とする疾患です。ガンの様に生命に直接関わる疾患ではありませんが生活の質(QOL)を著しく低下させる疾患です。40歳以上の方の8人に1人がこの疾患を有するといわれています。 治療としては行動療法、薬物療法が中心です。薬物療法は最近とても進歩し進んでいます。しかしながら3か月以上の内服薬治療でも効果が得られにくい難治性(治療抵抗性)の過活動膀胱が存在します。 難治性過活動膀胱に対しては2020年4月からボツリヌス療法というボツリヌストキシンを内視鏡で直接膀胱粘膜に注入する治療が保険治療として認可されました。欧米では20年ほど前から行われており治療効果が科学的にも証明されている治療です。(エビデンスがある治療です。)美容皮膚科などで皺伸ばしに使うボトックスと同一の薬品です。 本治療は専門講習を修了した日本泌尿器科学会の泌尿器科専門医のみが行う事ができます。当院では認可当初からいち早く本治療を行っており、非治験施設では保険診療として日本国内で1番最初に開始し、全例で合併症無く安全に施行し現在では国内医療機関の中で屈指の症例数になるまでに至っています。このため先日、院長が全国の泌尿器科医向けに講演を行わせて頂きました。 当院では局所麻酔で日帰り(所要時間1時間程度、処置自体は5分程度)で施行可能で、負担の少ない軟性膀胱鏡を用いて治療を行っています。尚、男性の場合には前立腺肥大症の治療を優先します。 他院で治療を受けているがよくならないなどのお悩みがあれば是非当院に一度ご相談下さい。症状や程度に応じた最善の治療を専門医の立場からご提案いたします。 当院は完全男女別待合室ですので女性の方がご安心して受診できる環境を整えています。   せたがや泌尿器腎クリニックは皆様の生活の質を下げる泌尿器疾患から症状をコントロールし健康な毎日を送れるようお手伝いすべく日々研鑽しております。また、当院では感染対策を徹底していますのでコロナ感染症の影響はなく診療を行っていますまた、スタッフ全員がコロナワクチン3回目接種を済ませておりますのでご安心ください。 当院は桜新町・用賀・駒沢エリアで唯一の泌尿器科専門医のクリニックです。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。 ...

開業以来行っている過活動膀胱に対するボツリヌス療法の症例数が国内のクリニックの中で屈指の症例数となり、この度院長が全国の泌尿器科医対象にWEB講演で発表させて頂く事になりました。 今後も患者さんのためになる診療を追求していきます。 泌尿器科専門医のせたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。 ...

昨年末発売の「頼れるドクター世田谷区版」に当院が掲載されました。 お時間があれば是非ご覧下さい。 当院の待合室にも設置しています。 よろしくお願い致します。 ...

あけましておめでとうございます。 1月5日から平常の診療体制となります。 当院は開業してから3年目に入りました。2022年も皆様のお役に立てるよう努力して参ります。 泌尿器科専門医のせたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。    ...

今回、新たに外来予約枠として「健診結果異常外来」を設定しました。 健康診断や人間ドックで異常を指摘され要再(精密)検査となった方向けの外来です。 具体的には尿所見(尿潜血など)異常、PSA(前立腺癌マーカー)高値、超音波所見異常などです。上記に該当する場合で診察をご希望される場合にはこちらの外来枠から予約を取得して下さい。尚、尿潜血(血尿)の指摘をされた場合に方は尿溜め超音波検査を行いますので「尿が溜まった状態での来院」をお願い致します。 せたがや泌尿器腎クリニックでは健康な生活を送れるようお手伝いすべく日々研鑽しております。また、当院ではスタッフ全員がコロナワクチンを接種し抗体がある事を確認しています。更には感染対策を徹底していますのでコロナ感染症の影響はなく診療を行っています。 当院は桜新町・用賀・駒沢エリアで唯一の日本泌尿器科学会泌尿器科専門医のクリニックです。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。   ...

過活動膀胱(OAB:Over Active  Bladder)は尿の回数が多い(頻尿)、尿の我慢が効きにくい(尿意切迫感)、我慢が効かず漏れてしまう(切迫性尿失禁)などの症状を呈する疾患です。ガンの様に生命に直接関わる疾患ではありませんが生活の質(QOL)を著しく低下させる疾患です。 治療としては行動療法、薬物療法を中心に行っていきますが、薬物療法は最近とても進歩し進んでいますが、内服薬でも効果が得られにくい難治性の過活動膀胱が存在します。 難治性過活動膀胱に対しては昨年4月からボツリヌス療法というボツリヌストキシンを内視鏡で直接膀胱粘膜に注入する治療が保険治療として認可されました。欧米では20年ほど前から行われており治療効果が科学的にも証明されている治療です。(エビデンスがある治療です。) 本治療は専門講習を修了した学会認定の泌尿器科専門医のみが行う事ができます。当院では認可当初からいち早く本治療を行っており、非治験施設では保険診療として日本国内で1番最初に開始し、全例で合併症無く安全に施行しています。 総合病院などでは入院の上、行っているケースがほとんどですが当院では局所麻酔で日帰り(所要時間1時間程度)で施行可能で、負担の少ない軟性膀胱鏡を用いて治療を行っています。尚、男性の場合には前立腺肥大症の治療を優先します。 症状や程度に応じた最善の治療を専門医の立場から提案していますのでどうぞお気軽にご相談下さい。当院は男女別待合室ですので女性の方も安心して受診できる環境を整えています。 せたがや泌尿器腎クリニックは皆様の生活の質を下げる泌尿器疾患から症状をコントロールし健康な毎日を送れるようお手伝いすべく日々研鑽しております。また、当院では感染対策を徹底していますのでコロナ感染症の影響はなく診療を行っています。 当院は桜新町・用賀・駒沢エリアで唯一の泌尿器科専門医のクリニックです。せたがや泌尿器腎クリニックをよろしくお願い致します。 ...